不動産コンサルタントとは?費用相場や見極め方などを解説

不動産の売買や相続、投資は専門的な知識が必要となるため、不動産コンサルタントに相談しようとする方もいらっしゃいます。では、不動産コンサルタントに相談するとどれほどの費用が発生するのでしょうか?
今回は不動産コンサルタントの費用相場や、不動産コンサルタントを選ぶときのポイントをご紹介いたします。
不動産コンサルタントとは?
目次
不動産コンサルタントとは、不動産売買や管理、投資など不動産全般について客観的な立場からアドバイスする人のことを指します。
不動産には法律や税金周りなど様々な専門知識が必要となります。不動産コンサルタントは第三者に的確なアドバイスをするため、しっかりと知識を身につけていなければなりません。
そのため、公益財団法人不動産流通推進センターの資格試験に合格して所定の要件を満たした人のみが「公認 不動産コンサルティングマスター」として登録することができます。
ただし、無資格でも不動産コンサルタントと名乗ることは可能ですので、依頼者は「コンサルタントの資格をもっているのか」、「どれほどの知識を有しているのか」等を事前にしっかりと確認する必要があるでしょう。
不動産コンサルタントはどんな時に依頼するべき?
不動産コンサルタントは不動産全般のアドバイスにのってくれますので、基本的にはどのような場面で依頼しても問題はありません。しかし、何から何まで不動産コンサルタントに依頼するのはオススメしません。不動産投資はご自身がしっかりと知識を身につけて行うもので、人任せにしていると不動産投資失敗に陥る可能性が高くなります。
不動産投資に関する知識を習得して自ら考えたうえで、税金や法律などの専門的なアドバイスが欲しいときに依頼するようにしましょう。
不動産投資では、以下のようなお悩みに対して依頼する方が多いようです。
- 事業承継
- 相続・贈与
- 家賃滞納
- 近隣トラブル
- 空室問題
不動産コンサルタントの費用相場はいくら?
コンサルティング費用の料金体系を大きく分けると「顧問契約」、「時間制」、「成果報酬型」の3つになります。料金体系によって費用は異なりますし、相談する不動産コンサルタント会社によっても費用は異なりますので、具体的な費用はホームページなどで確認するようにしてください。
以下では料金体系別の特徴と費用相場をご紹介します。
顧問契約
顧問契約は、不動産コンサルタントが定期的にアドバイスしてくれる契約です。一般的には月に1回のアドバイスで、費用は年間で10万円からとなっていることが多いようです。「長期的に不動産コンサルタントに相談したい」という方におすすめの契約形態です。
時間制
時間制は、不動産コンサルタントが相談にのってくれた時間や作業時間に応じて費用が発生する料金体系です。相談に応じる不動産コンサルタントの能力や経験、企業、相談内容などによって費用は異なりますが、1時間あたり5,000円が相場になります。
成果報酬型
成果報酬型は、コンサルティング終了後の成果に応じて費用が発生します。成果の達成度に応じて費用を支払うため、不動産コンサルタントに依頼して効果を感じられなかった場合には支払いが少なくなるメリットがあります。
一方で、事前に「成果」内容をすり合わせておかなければ、報酬額を巡ったトラブルが発生するリスクもあります。
不動産コンサルタントを選ぶ時の注意点
契約内容、料金を確認する
不動産コンサルタントには様々な料金体系があり、報酬額の算出方法が複雑なケースもあります。事前にきちんと費用面を確認せずに契約してしまった場合、後々高額な報酬を求められることもあるため注意が必要です。
悪質な不動産コンサルタントに注意
悪質な不動産コンサルタントの場合、顧客目線で考えず、自社にとって利益が高い内容のコンサルティングを行うこともあります。例えば区分投資がしたくてワンルームマンションを紹介している方に対して一棟物件を勧めるなど、より高い手数料を狙う可能性もあるでしょう。
相談者に不動産に関する知識がないと無駄にコンサルティング費用を支払うことになる可能性もありますので、必ず不動産の知識を身につけてから相談するようにしてください。
信頼できる不動産コンサルタントを見極める方法
資格保有者であること
不動産コンサルタントは無資格でも名乗れますので、不動産に関する知識がきちんとある事を証明する「公認 不動産コンサルティングマスター」を保有していることを確認しましょう。
また、不動産投資の相談をする場合は一般不動産投資顧問業もしくは総合不動産投資顧問業として登録されている企業を選ぶとより安心です。
メリット・デメリット両方を提示してくれる
どのようなコンサルティングでも、メリットとデメリット、リスクが伴います。そのため、コンサルティングのメリットばかりを説明してくる業者には注意が必要です。
投資にはリスクがつきものなので、依頼者に対してきちんとデメリットやリスクも説明してくれる不動産投資コンサルタントの方が信用できるでしょう。
相談者ファーストな提案をしてくれる
優良な不動産コンサルタントは、相談者の立場に立ってアドバイスをしてくれます。
一方で、悪質な不動産コンサルタントは自社の利益を優先した提案をしてくることもあります。例えば、不動産投資には向かない物件なのに利益率が高いキャッシュフローシミュレーションをして購入を促してくるコンサルタントもいるようです。
その提案が相談者に寄り添ったものかを見極めるには、必ず不動産に関する知識を習得しておかなければなりません。相談者に寄り添った姿勢で疑問や不安を解消してくれ、現実的なコンサルティングをしてくれるコンサルタントを選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は不動産コンサルタントを利用する際の費用相場や、不動産コンサルタントの選び方などをご紹介しました。
不動産投資家のなかには不動産コンサルタントを上手に利用している方もいらっしゃいますが、必ずしもコンサルタントに相談しなければならないわけではありません。
基本的に不動産会社は相談が無料となっていますので、まずは経験豊富で信頼のできる不動産会社に相談してみることをオススメします。
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